強襲用試作型重MS。「MS−18E」は、一年戦争後期に開発された機体の1つである。機体名称の「ケンプファー」は独語で“闘士”という意味で、その名前どおりこれまでの汎用機とは異なる強襲用MSとして開発された。全身に配置された姿勢制御バーニアと、大推力のスラスターにより得られる高機動性を生かし、攻撃ポイントに急速接近、多数装備した火器による一斉攻撃を加え、即座に戦場から離れる。この一撃離脱戦法は有効な作戦であったが、推進剤を激しく消費するため、「MS−18E」には、他のMSに比べ戦闘持続時間が短いという欠点があった。「MS−18E」は優れた機体であったが、開発が完了してすぐに終戦を迎えたことにより脚光を浴びる事はなかった。 |