拠点攻撃用試作型MA。スペースコロニーを地球に落とすことで、連邦軍司令本部がある南米ジャブロー基地を消滅させる予定だったブリティッシュ作戦失敗後も、ジオン軍はジャブローを落とすための計画をいくつか立てていた。試作MA「アプサラス」はそんな中でもっとも実現性の高い計画にそって作られた機体である。「アプサラス」が完成すれば、ミノフスキークラフトを利用しての宇宙からの侵攻降下でジャブロー基地に一気に近づき、高出力メガ粒子砲で基地を、それを守る堅い岩盤ごと破壊することが可能と考えられた。アプサラスはまず実験機として2機が製作された。「MS−06」の部品を流用し、アジアのMS開発基地で完成した機体は極秘裏にテストされ、完成機のための貴重なデータを収集するのに役立ったのである。1号機はミノフスキー・クラフトによる飛翔データ収集を目的とするため戦闘能力はない。外見は2号機と同じだが、大型メガ粒子砲はダミーである。
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