対要塞戦用試作型重MA。モビルアーマー「ビグ・ザム」は、一年戦争時の機動兵器としては、大きさ・攻撃力ともに最大の規模を誇る機体である。戦艦を一撃で沈める大型偏向メガ粒子砲を1門と機体の全周囲に28個ものメガ粒子砲を装備し、Iフィールド発生装置が搭載されているため、メガ粒子砲やビームライフルの攻撃を無効にすることすらできた。このように攻撃力・防御力ともに申し分ないが、反面大きな問題もあった。出力35,000kwの高出力ジェネレーターを4基も使用しているため、冷却が追いつかず、ビグ・ザムの稼働時間は20分以下と非常に短いものであったのである。ビグ・ザムには量産計画があり、量産型にはミノフスキークラフトが搭載され、大気圏内での飛行が計画されていたという。 |