指揮官用高性能MS。本来MS−06シリーズでは、汎用タイプのC型(後にF型)を発展させ宇宙用高機動機の「R型」を開発・量産する予定だった。しかし、開戦時の時点では、生産性が重視され、改良箇所が多く生産効率の悪いR型は量産が見送られた。一方で従来機ではベテランパイロットたちの能力を十分に生かすことができず、前線では高性能機を求める声が高まっていた。これらの問題を解決すべく開発されたのが「MS−06S」である。主に指揮官クラス用として部隊配備されたS型は、C型の宇宙用高性能チューン機として開発された。つまり、C型の持つ機体ポテンシャルから最大限の性能を引き出したのである。だが、そのために高性能だが非常に扱いにくい機体となっている。 |