宇宙戦用量産型MS。「MS−09Rリックドム」は、開発が遅れていた次期主力MSの穴を埋めるため、暫定的に採用された宇宙戦用MSである。陸戦用MSとして高い性能を持つ「MS−09ドム」の脚部の熱核ジェットエンジンを熱核ロケットエンジンに換装し、他の様々な箇所も宇宙戦闘に適した改良が施されている。完成した試作機とジオニック社の「MS−06R−2」の比較評価試験が行われた結果、機動性・アビオニクスでは今一歩及ばないものの、生産性や機体の扱い安さ、総合性といった点で評価され、リックドムの採用が決定した。こうして一時期ではあるが、宇宙・地上ともにザクシリーズに代わってドムシリーズが主力機として君臨したのである。 |