汎用量産型MS。「MS−14Aゲルググ」は、後の戦略家たちが「ゲルググがもう数ヶ月はやく実戦配備されていれば、戦局は変わっていただろう」と言うほどの高性能機である。「MS−14A」は腰部スカート内と脚部にスラスターを持ち、他を圧倒する機動性と推力を誇り、ジオン軍の量産MSとして初めて、ビームライフルを標準装備している。ゲルググの性能は、連邦軍の量産MS「RGM−79ジム」を遙かに上回るもので、ジオニック社はMS開発の本家として、その底力を見せつけたのである。しかし、ビームライフルの実用化が遅れ、大戦末期になってようやく量産が開始された。結局、量産開始が遅かったため、「MS−14A」はあまり活躍することなく終戦を迎えてしまった。 |