汎用試作型MS。「YMS−15ギャン」はジオン軍の次期主力MS候補として、「YMS−14ゲルググ」とほぼ同時期に開発が行われた汎用MSである。機体開発を行ったのは、「MS−09ドム」の開発・生産を請け負ったツィマッド社である。同社では初の汎用MSとして開発が進められた「YMS−15」は、対MS戦を想定して特に格闘戦能力に主眼が置かれた。武装にはミサイルやハイドボンブ(機雷)を内蔵した大型シールドとビームサーベルで、後にはビームライフルの装備も検討されていた。非常に操作性に優れ、扱いの容易なMSではあったが、次期主力MSにはビームライフルが装備された「MS−14」が選ばれたため、型式番号から試作機を意味する「Y」の文字が外されることはなかった。 |