地球連邦軍階級章
 
 複雑かつ大胆な公国軍の階級章と異なり、連邦軍の階級章は長方形の台座に金色の線と星で表されるシンプルなタイプである(公国軍にもノーマルスーツにの襟に付ける簡素な階級章があったが、一年戦争での着用例は少なかった)。
 連邦軍の階級章は襟章と肩章に大別され、襟章の大きさは縦15mm、横30mm、肩章の具体的なサイズは不明だが、横長の仕様である。襟章は台座が赤いタイプと青いタイプが、肩章は赤い台座のタイプが存在した。なお、一年戦争時の将官用の階級章は、襟章・肩章共に白い台座に青いラインと金の星が意匠された特殊なタイプだった。青い襟章と将官用の白い階級章は一年戦争後に廃止され、U.C.0080年代前期には襟章・肩章共に赤に統一されることになる。
 一年戦争時の戦闘服や士官服では、襟と両肩に階級章を取り付けるのが普通で、襟には青い階級章(赤を着用した例もある)、肩には赤い階級章を着用する。前述の通り、将官は襟・肩共通の白いタイプを付ける。U.C.0080年代前期には襟章はなくなったうえ、将官の肩章も赤いタイプとなっている。なお、赤い肩章は一年戦争以後も変わることなく、以後数十年間に渡って使われ続ける。
 ノーマルスーツの基本は青い襟章(将官は白いタイプ)だが、青いノーマルスーツでは赤を着用する。U.C.0080年代前期には、青い襟章が廃止され、赤いタイプに統一された(一年戦争の一部の特殊部隊は、赤い襟章を着用したとも言われる)。なお、ノーマルスーツには肩章は付けない。
 このように階級章の着用規定は決まっていたはずだが、地域や時期によって着用の有無に差が出ており、中にはまったく階級章を付けていない部隊すらあった。特にアジア方面軍の実戦部隊ではその傾向が顕著で、大隊単位で階級章を付けていない場合もあった。他にも肩章のみ着用という例もあったが、処罰されたという記録はない。
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