衛星ミサイル 直径数m〜数十mの岩塊にロケットエンジンを搭載して、標的にぶつける質量兵器。構造は単純ながら命中したときの効果は絶大で、戦艦クラスでも撃破可能。また、岩塊のため弾幕にさらされようと容易に破壊されず、迎撃も困難という特徴がある。その反面、あまりの巨大さに運動性が劣悪で、小さな標的に用いるのはほぼ不可能。さらに移動後のコース変更が難しいため、移動する標的に対しても向いていない。そのため、攻撃標的としては主に要塞や駐留艦隊に対して使用されることが多かった。
エゥーゴ A.E.U.G.(Anti Earth United Group)、反地球連邦組織の略。ティターンズが引き起こした「30バンチ事件(サイド2の30バンチで起きた大虐殺)」を契機とし、独自に活動していた反地球連邦組織が連邦軍准将のブレックス・フォーラによって糾合された大規模な反地球連邦政府組織。ブレックスの死後はシャア・アズナブルが代表を受け継いだ。宇宙に住むスペースノイドを支配しようとする地球連邦軍の内部組織ティターンズに対し、弾圧に反対する民間人や軍人達が作った組織である。資金は月企業を中心とした宇宙資本から出資されている。このため、資金は潤沢で独自の艦艇やMSを装備している。このように関係者の多くがスペースノイドであったため、スペースノイドの権益を守る軍隊であった。また、軍隊としてのきちっとした組織をもたないのでカミーユやジュドーなどの民間人も多く戦争に参加していた。
エース もともとは旧世紀(西暦)の第1次世界大戦時の戦闘機乗りに対する呼び名であり、フランスで敵飛行機を10機撃墜した者をアス(切り札。英語ではエース)と呼んだことがその由来。後に撃墜数は5機に変更され、それが宇宙世紀においても伝統的に使われている。細かく分類すると撃墜対象によって呼び名が変わり、MS5機撃墜ならMSエース、MA5機ならMAエース、戦艦5隻撃沈なら戦艦エースという。代表的なエースパイロットとしてはアムロ・レイ(MS142機、MA複数機、戦艦9隻)、シャア・アズナブル(ルウム戦役のみで戦艦5隻)などが挙げられる。
エスタルド人民共和国 豊かな海洋資源を持つ、南アジアの戦後独立国家。サクリファイス作戦後は、新連邦政府に帰順した。A.W.0015年時の国家主席はウイリス・アラミスである。
エネルギーCAP U.C.0072年に公国から亡命したトレノフ・ミノフスキー博士の協力によって、U.C.0076年に完成した技術。艦船や要塞の主兵装となるメガ粒子砲は,Iフィールドによって縮退したミノフスキー粒子がメガ粒子に変換することを利用したビーム兵器である。しかし、ミノフスキー粒子の縮退には莫大なエネルギーが必要であり、戦艦クラスの熱核反応炉が必要とされた。そのためザクUなどの初期MSには携行型ビーム兵器の搭載は不可能と言われていた。エネルギーCAPはミノフスキー粒子がメガ粒子に変換する直前の状態を保持、蓄積する技術(もしくはその技術を転用したシステム)を指す。エネルギーCAPに外部からわずかなエネルギーを加えると、ミノフスキー粒子はメガ粒子に変換される。これによりビーム兵器の小型化が可能になり、連邦軍はこの技術を利用した小型メガ粒子砲「ビーム・ライフル」を開発、RX−78ガンダムに携行させることで高い戦果を挙げた。さらにエネルギーCAP技術は副次的にその他のビーム兵器も生み出すことになり、ビーム・サーベル、ビーム・ジャベリンといった近接戦闘兵器が誕生した。ちなみに、公国軍も一年戦争終盤にエネルギーCAP技術を開発している。
エネルギーパック Eパックとも呼ばれる。一年戦争当時、MSが携行するビーム兵器はエネルギーCAPシステムに蓄積されたミノフスキー粒子を使い果たしてしまうと使用できなかった。MSのジェネレーターではチャージが不可能であり、基地や母艦で再チャージする必要があった。この運用上の欠点を補うべく、一年戦争終結後に開発されたのがエネルギーパックである。これはビーム兵器に着脱する小型のエネルギーCAPシステムであり、カートリッジ型のエネルギーCAPを交換すれば、再チャージすることなく使用可能となる。このシステムは瞬く間に浸透し、U.C.0083年以降に開発された携行型ビーム兵器のほとんどはエネルギーパック方式を採用している。
エリゾナ領 北アメリア大陸に点在する領地のひとつで、領主はエリゾナ公。大陸の西内陸に位置する乾燥地帯であるが、その他の詳しい記録は伝えられていない。
エルゴレア アフリカ地区に広がる砂漠の中にある町の名前。第1次ネオ・ジオン戦争での反連邦組織カラバの拠点のひとつであり、それを察知したハマーンは、グレミーとオウギュウストに攻撃させた。
エレカ バッテリーとモーターで駆動する車輌の総称。いわゆる電気自動車を指す。地球資源の枯渇や環境汚染の増大に伴ってガソリンを消費する内燃機関は姿を消し、クリーンな動力である電気駆動が台頭した。さらに月面都市やコロニーといった密閉空間では大気汚染は生命の危機につながるため、ほとんどの車輌はエレカである。一人乗りから家族用、バスなどの輸送用など様々なエレカがあり、宇宙移民者の足として利用されている。
エレガント OZ総帥、トレーズの美学。ノーブルなフェミニストとして知られるトレーズは独自の美学と哲学を有し、それは戦場においても例外ではない。
エレズム 宇宙移民開始後からスペースノイドの間で支持層を増やし、U.C.0044年頃にほぼ定着した思想。地球を聖地として保護し、人類は宇宙に住むべきだとするもの。この思想はその後、ジオン・ズム・ダイクンが提唱したサイド国家主義(コントリズム)に引き継がれた。また、ギレンの「優性人類生存説」、ティターンズ総帥のジャミトフやエゥーゴ、さらにはU.C.0093年のシャアの思想的源流となっている。だが、同じ思想から派生したものでも、それをいかに実行するかが大きく異なっている。
エンジェル・ハイロゥ 地球圏最大のNGO組織、木星船団公団が密かに建造してザンスカール帝国のカガチに与えたサイコミュ要塞。5重のリングとセンターサークルで構成された本体は20kmを越える。女王マリアをコアユニットとし、内部にコールドスリープされた2万人からのサイキッカーの思念をコントロールすることで、要塞の周囲の人間に退行化現象を誘発する。U.C.0153年のザンスカール戦争でカガチが地球の人間を無力化するため、地球の衛星軌道上に投入した。
エンドラ隊 マシュマー率いる宇宙巡洋艦エンドラを中心とした艦隊の名称。U.C.0088年3月、地球圏に帰還したハマーンは各コロニーに制圧部隊を派遣。サイド1・1バンチ「シャングリラ」に派遣されたのがエンドラ隊である。その地でエンドラ隊はアーガマと接触、マシュマー自身もジュドーに撃退され、以後、エンドラ隊はアーガマを追跡することになった。
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