空中換装 RXシリーズの運用方法の一つとして立案された計画。コア・ファイターを中心にA/Bパーツで構成されるRXシリーズは、パーツ交換で様々な戦況に対応できるように開発されていたのだが、そのパーツ交換を交戦エリアへの移動中(特に戦闘空域の上空)で行うという計画が検討された。これが空中換装と呼ばれるものである。先行して発進したコア・ファイターの上空にA/Bパーツを搭載したガンペリーが移動。B→Aパーツの順にパーツを投下し、変形したコア・ファイターと上空で合体。MSとなって地上に降下するというが空中換装のシークエンスである。実際、アムロ・レイが操縦するRX−78−2ガンダムは空中換装に成功したと言われている。しかし、交戦エリアで無防備な期待を晒す行為を疑問視する向きもあり、変形に伴う失速の危険性などもあって、この記録の信憑性を疑う者も多い。
空母 宇宙世紀に建造された宇宙艦船の中で、いわゆる空母に分類される艦はほとんど存在しない。MSが戦闘の中心としての役割を示すようになると、艦船にはMS発進用のカタパルトやデッキが標準装備され、ほとんどの戦闘艦がMS空母としての役割を果たすことになったためである。同時に主戦場が宇宙へと移行したために海上戦力は縮小され、海軍所属の空母もほとんど見られなくなった。代表的な空母としては一年戦争当時の公国軍が保有するドロス級超大型空母が挙げられる。
クラウド9 宇宙革命軍の本拠地であり、革命軍総統ザイデル・ラッソの居留地。第7次宇宙戦争で多くのコロニーが破壊(もしくはコロニー落としに利用)されたがクラウド9は健在であり、戦後、革命軍が勢力を伸ばす拠点となった。
グラスゴー 旧世紀、スコットランド最大の都市として栄えた場所で、古くからの街並みや遺跡で有名。地球に降下したアーガマが、療養中のカミーユと彼を看病するファを下船させるために寄港した。
クラッカー 一年戦争時の公国軍がMS用に開発した手榴弾。グレネードを6つ組み合わせた多弾頭手榴弾という物で、投擲後、本体からグレネード弾が飛散して爆発。広範囲の目標物を破壊するようになっている。主に地球降下部隊によって用いられた。
クラップ級巡洋艦 U.C.0093年頃における連邦軍の主力巡洋艦。ルナツー駐留艦隊に配備されているほか、独立外郭組織ロンド・ベルにも数隻が回され、ラー・チャター、ラー・ケイムと命名されている。前部甲板にカタパルトを装備するなどMS運用を主軸とした艦であり、総合的なバランスに優れているのが特徴。そのためU.C.0100年以降もこの艦種をベースとした改修艦が使用された(U.C.0123年のフロンティアWでF91の母艦となったスペース・アークや、U.C.0153年にリガ・ミリティアに譲渡されたリーンホースなどが好例)。
グラナダ
地球から見ると月の裏側に位置する月面都市。ラグランジュ2、5への資源供給を目的として建造され、ここから送られた資源を元にサイド1、3が建造された。サイド3完成後は豊富な資源を利用した工業都市として発展している。優れた生産施設と港湾施設を保有するため戦略上の重要拠点と見なされることが多く、一年戦争当時はキシリア・ザビ少将麾下の突撃機動軍第七師団が駐留しており、ア・バオア・クーとともにジオン公国の最終防衛線となっている。終戦後は連邦軍の基地が置かれたが、U.C.0087年のグリプス戦役ではティターンズとエゥーゴの戦闘に巻き込まれ、コロニー落としの標的にされている。このようにグラナダは都市としてよりも軍事基地としてみられることが多く、軍事的要衝として重要な場所とされている。
グラナダ基地 月面都市グラナダはフォン・ブラウンに次ぐ規模を誇る工業都市である。一年戦争開戦直後、公国軍はグラナダへ電撃的に侵攻。これを占拠して軍事基地化した。以後、グラナダには公国軍のMS生産、実験施設が建造され、ソロモン、ア・バオア・クー、グラナダを結ぶラインは、公国本土(サイド3)を守備する絶対防衛ラインと定められた。
グラナダコロニー落とし未遂事件 アポロ作戦で制圧したフォン・ブラウン市を奪回されたティターンズは、U.C.0087年8月24日、報復のためグラナダに対するコロニー落としを決行。これを察知したエゥーゴはMS部隊を出撃させ、コロニーのコースを変更。グラナダへのコロニー直撃を回避した。
グリプス サイド3よりサイド7宙域に移動させた密閉型コロニー、グリーン・ノア2の呼び名。この呼び名はティターンズによって名付けられた。U.C.0087年5月頃、シリンダー部分がグリプス1とグリプス2の二つに分割され、グリプス1はティターンズの兵器工場として、グリプス2はコロニーレーザー砲としてそれぞれ使われた。
グリプス1 二分割されたグリプスのうち、ティターンズ本部が置かれている方の名称。MSや艦船などの生産施設もあり、分割後は主に工場ブロックとして機能した。
グリプス2 二分割されたグリプスの一つ。ティターンズによってシリンダー部分が改造され、コロニー・レーザーに生まれ変わった。コロニーを一撃で破壊できるコロニー・レーザーを所有することは戦略上重要な意味を持つ。そのためグリプス戦役末期は、この武器を巡ってティターンズ、エゥーゴ、アクシズが三つ巴の戦いを繰り広げることになった。最終的にエゥーゴの手に渡り、ティターンズ艦隊に対して放たれることになった。
グリプス工場

グリーン・ノア2に設置されたMSや艦船の生産施設の総称。ガンダムMk-Uが設計・開発されたのもこの施設である。グリプス1、グリプス2分割後は、グリプス1に工場機能が移され、主にティターンズへ配備するための兵器が生産された。

グリプス戦役 U.C.0087年3月2日のエゥーゴによるティターンズのMS強奪事件に始まった地球圏規模の紛争。当初は反地球連邦組織エゥーゴと連邦軍のエリート部隊ティターンズの内戦の形で進行していたが、10月にハマーンが率いるアクシズが地球圏に帰還したため、戦局争奪戦の様相を呈し、最終的にコロニーレーザーを奪取したエゥーゴがティターンズ艦隊を壊滅させ、グリプス戦役はエゥーゴの勝利で終わった。しかし、エゥーゴも戦力のほとんどを消失、アクシズだけが戦力を温存していたため、戦乱集結直後から急速に台頭。ザビ家復興を旗印に地球圏支配を画策し、その結果第1次ネオ・ジオン戦争の勃発を招いている。
グリーン・オアシス かつてサイド7と呼ばれていたコロニー群の呼び名。グリーン・ノア1、2という二つのコロニーで構成されている。対エゥーゴのためのティターンズの基地が置かれた。カミーユやファの故郷。
グリーン・ノア1 一年戦争後、地球連邦軍がラグランジュ3に建造した開放型コロニーの名称。密閉型コロニーのグリーン・ノア2と対になっている。かつてのサイド7はグリーン・オアシスと呼ばれる。内部には連邦軍の軍事施設が多く見られ、MS運用テストなどが行われた。また、ティターンズが設立されると、グリーン・ノア1はティターンズに駐留され、宇宙における活動拠点として利用された。
グリーン・ノア2 →グリプス
クルスク 第7次宇宙戦争以前からクルスク市と呼ばれていた地域のこと。新地球連邦軍総司令フィクス・ブラッドマンは、連邦の力の象徴たるガンダムDXをこの地に輸送しようとした。さらにブラッドマンは、以前から複数の機体を輸送しており、このことからクルスクには新地球連邦軍の重要施設が存在していたと考えられる。
クレイ・バズーカ U.C.0087〜0088年頃のエゥーゴに配備されたMSが装備する実体弾兵器。一年戦争で開発されたMS用バズーカの流れを汲む兵器だが、砲身がスリムになっている。これは使用する弾頭を小型化することで取り回しを重視したためと思われる。ただし、グリプス戦役以降にクレイ・バズーカの系譜が受け継がれることはなく、大口径かつ大火力のハイパー・バズーカ系が復活することになった。
グレミー軍 グレミー・トトを首塊とした反ハマーン派のネオ・ジオン軍。U.C.0088年12月25日、ザビ家の血統を名乗るグレミーは、ネオ・ジオンを離反、ハマーン軍に反旗を翻した。ニュータイプ部隊を擁するグレミー軍は戦いを有利に進め、ハマーンの本拠地、コア3を破壊した。しかし、戦場の混乱に乗じて突入してきたガンダムチームに部隊を破壊され、グレミー自身も戦死した。指揮官の死により求心力を失ったグレミー軍は自然消滅した。
クロスボーン・バンガード マイッツァー・ロナによってコスモ貴族主義を実践するために組織された戦闘集団。彼の理想に賛同し、あるいは彼自身が育成した精鋭によって構成される。独自開発の15m級小型MSを駆使する少数精鋭の軍事組織でありカロッゾ・ロナが指揮し、士気、戦闘能力ともに連邦軍をはるかに凌駕する。U.C.0123年、フロンティアサイドを攻撃、同コロニーを占領した。C・Vと略称される。
黒歴史 二千年以上前の失われた歴史。黒歴史の中で人類は非常に高いレベルの機械文明を築いていたとされるが、地球ではオカルト程度にしか思われていない。月で明かされた黒歴史の正体とは、宇宙世紀、未来世紀、アフターコロニー、アフターウォーのことであった。
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