ウーイッグ 旧世紀に存在したチェコ・スロバキアの首都プラハが、U.C.0150年代にはこう呼ばれていた。文化遺跡が数多く保存される特別居住区として商業活動が盛んであったが、この都市がリガ・ミリティアの活動拠点であると推測したイエロージャケットの無差別攻撃によって壊滅した。ウッソ・エヴィンはウーイッグ郊外に暮らしていて戦闘に巻き込まれた。
ウィナー家 中東地区では確固とした政治基盤を有する名門。資源衛星を持ち、豊富な資金力を背景に持つことでも知られる。A.C.195年当時の当主はカトル・ラバーバ・ウィナーの父親だが、彼は絶対的な反戦論者でカトルとは絶縁状態。しかし、コロニー側の攻撃で父親が死亡するとカトルが後を継ぎ、戦争終結に尽力した。
ヴェスバー F91にはランドセルに稼動レールと共に、V2バスターにはF91より小型化したものが両腰に装備される大型のビーム・ライフル。高速で貫通力の高いビームから、低速で破壊力の高いビームを任意に撃ち分けることができる。構造的に背部のジェネレータと直結しているため、機体の最大出力に匹敵する威力のビームを射出することが可能。名称はV.S.B.R=Valiable Speed Beam Rifleの略称で、可変速ビーム・ライフルの意。
ウォーター ホワイトファングとの戦いが終了した後、地球圏統一国家情報部にエージェントとして所属するようになったルクレツィア・ノインのコードネーム。
ウージィアーマー 極端に繁殖力の強いナノマシンを利用した装甲で、分泌装甲とも呼ばれる。被弾した箇所からナノマシンが溢れ出し、破損個所を修復するというもので、主にMSバンデッドに採用されている。
宇宙移民 月面都市やコロニーといった地球外居住地へ移民した人々の総称、もしくは移民政策そのものを指す。増えすぎた人口により地球環境が疲弊した旧世紀(西暦)、連邦政府は宇宙移民政策を実施。コロニーへの移住を推進(実際には半ば強制)した。移民開始年を宇宙世紀(U.C.)元年とし、人類の90%が宇宙を生活の場とするに至った。ここに来て連邦政府は突如、政策変更を決定。地球は連邦政府高官や一部の富裕層だけが住める場所となった。この頃から宇宙移民(スペースノイド)と地球居住者(アースノイド)の意見の格差、対立が表面化するようになり、連邦政府は高圧的な手段でスペースノイドを鎮圧。あくまで連邦政府主体の政治体制を続け、コロニー社会の自治を認めようとしなかった。これが大きな原因となりU.C.0079年1月1日に一年戦争が勃発。戦後もスペースノイドとアースノイドの対立は続き、長きに渡る戦乱の火種として残ることになった。
宇宙往還機 →スペース・シャトル
宇宙革命軍 ニュータイプ主義を掲げるコロニー国家軍。指導者はザイデル・ラッソ総統で、クラウド9を拠点とする。実態はザイデル総統の私兵集団に過ぎず、旧連邦を屈服させるために40基にも及ぶコロニー落としをやってのけた。第7次宇宙戦争後は存在そのものが地球圏では公表されていなかったが、ザイデルの失脚後、ランスロー・ダーウェルが親善大使となり平和へと導いた。兵器開発技術は新連邦以上と言われる。
宇宙機動軍 →突撃機動軍
宇宙世紀 ユニバーサル・センチュリー(U.C.)。人類の宇宙移民開始を持って、その始まりとされる。増えすぎた人口を宇宙に建造したスペースコロニーに移住させる計画が実行された。U.C.0050年までに約90億人が宇宙に移住したと言われている。
宇宙戦用MS 宇宙空間での使用を前提に設計、開発されたモビルスーツ。重力の影響を受けないので、陸戦仕様の機体よりも大型のものが多い。主な相違点として移動用スラスターや姿勢制御用アポジ・モーターの追加、冷却システムの増設、宇宙線遮蔽を含むパイロットの生命維持システムの搭載、機体制御OSの書き換えなどが挙げられる。一般的に宇宙戦用MSは多少の改修で陸上でも利用可能だが、陸戦用MSを宇宙戦に投入するには大幅な仕様変更が必要である。
宇宙葬 宇宙で死亡した人(事故、戦闘を含む)を弔う儀式で、カプセルに収められた遺体は宇宙空間に流される。この儀式の発生期は不明だが、旧世紀(西暦)の海軍が行っていた水葬が元になったものだと思われる。
宇宙引越公社 宇宙移民開始と同時期に開設された連邦政府フロンティア開発局をU.C.0030年に民営化した宇宙引越事業団が母体となっているNGOのひとつで、U.C.0034年に再編された際に設立された移民財産輸送会社。宇宙移民者の移動手段の提供と大型荷物の宇宙への運搬を行っている。ヨーロッパ総局はアーティ・ジブラルタルに置かれていた。
宇宙漂流刑 ザンスカール帝国軍が執行する処罰の中でも、ギロチンに次ぐ厳罰に相当する極刑。処罰対象者は最低限の酸素が用意されたノーマルスーツを着用し、そのまま宇宙空間に放り出される。酸素が切れる前に発見・救出されれば無罪放免となるが、広大な宇宙で人ひとり見つけるのは不可能に近く、事実上の死刑である。よしんば救出されたとしても、ほとんどのものが精神に変調を来していたという。
宇宙要塞バルジ 宇宙におけるOZ最大の戦略拠点。旧地球圏統一連合が宇宙空間での軍事拠点として建造した大型戦闘衛星だが、ロームフェラ財団が権力の座に就いてからは、主にレディ・アンが指揮を担当していた。2門の大型ビーム砲座と推進器を備え、移動砲座として機能する。さらに推進システムと直結した超大型ビーム砲を搭載。コロニーをも一撃で破壊できる威力を持ち、各コロニーに対する恫喝手段として利用された。しかし、OZに反旗を翻したゼクス・マーキスによって撃破された。
宇宙歴 →宇宙世紀
雨天野球場 北米大陸のシアトルに建設された全天候型野球場。都市は空爆で荒廃していたが、この施設は原型を留めていた。一年戦争時、シアトルに逃げ込んだホワイトベースは、公国軍のガウから発見されるのを避けるため、このドーム内に船体を隠した。
海ヘビ ティターンズのMS、ハンブラビが装備する電磁鞭。有線で射出され、先端部分が標的に接触すると高圧電流を放電し、操縦系やパイロットに直接ダメージを与えることができる。また、鞭で標的を絡め取り、相手の動きを封じるのにも役立つ。有効距離こそ短いが、熟練したパイロットが使用すると極めて効果的な武器であり、隙を突かれて直撃を受けたクワトロも一瞬気絶したほどである。
運河人 月の都市温度の調節と漁業資源養殖のために張り巡らされた運河を生活圏としている人々。運河人の主な仕事は運河の清掃である。彼らはイルカを自由に乗りこなすことができ、運河内でも素早く移動できる。また、彼らの住む町は運河の下にあるため、居住区は有害な宇宙線から守られている。下層階級とされるものの、都市で暮らす人々よりも伸び伸びとした生活を送っていた。
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